香久山鞄店のバッグで使用されている帆布、と一口に言いましても、帆布の種類を数えてみると19種類(!)ありました。色違いも数えると75に至ります。
(私なりに数えました。本日は店主のよちこさんが不在なので確認がとれません。間違えていたらスミマセン)
この数値に多少のズレがあったとしても、「めっちゃ種類多いやん」ということには変わりありません。
この鞄コラムで、ぼちぼちとそれぞれの帆布の魅力のおさらいをしていきたいと思います。
本日は、備長炭染めが主役です。バッグの形が色々ある中で、縦型トートを例に挙げてご覧頂きます。
備長炭染めの魅力は、なんと言っても野趣のある色ムラです。暗めのトーンでも、色ごとに違いが美しく現れます。
↑ ブラウン
↑ カーキ
↑ ブラック
↑ ワイン
備長炭染め帆布のベースは8号帆布です。
これをまず染料で染め上げ、微粒化した備長炭の粉と混ぜ合わせて固着させた後、洗いにかけます。洗うことで余分な備長炭が落ちるため、染めた色を浮き出ます。その結果独特の風合いが生まれ、同時に手触りも柔らかくなります。また、堅牢度を高まり、色落ちもしにくくなります。(全く色落ちしないというわけではございません)
このような工程を経て特徴的な表情・素材感の生地〈備長炭染め〉シリーズが生まれます。
さて、そんな素材でできた大きめトート、一番オススメの使い方はこちらです!
それって、ショッピングバッグってこと?
その通り。
でも、侮るなかれショッピングバッグ。私は、会社帰りにエコバッグを持たずに買い出しに行って、何度後悔したことか。かと言って、普通のバッグやポシェットにエコバッグやビニル袋を忍ばせて買い物に行っても、帰りはなんだか鞄が複数あって、しかもそれぞれそれなりに重くて膨らんでいる。どうも不自由。というわけで、気の利いたショッピングバッグがあれば快適にお買い物ができますよ。
(今回ご紹介しております〈備長炭染めトート縦型 bpkon2003〉に関しましては、ワインが完売し、ブラウン、カーキ、ブラックの三色展開となっております)
それに、ポケットの仕様がまさしくお買い物向け。
外側にあるファスナーポケット。長財布をお使いならそのすぐ下のポケットに楽々入ります。
内側にはナイロンの吊りポケットがあり、このバッグに入らないほど買い物してしまったら場合のためのエコバッグやビニル袋を忍ばせておけます。
それから、背胴側には立体的に作られた、小さな小物ポケット。レシートやクーポンはお財布に入れる方が多いですが、こんなポケットに入れてまとめておくのも便利ではないかと。
荷物がたくさん入って重くなったバッグ、通常のエコバッグだったら持ち手が細くて、肩にかけようものなら食い込んで痛い。ビニール袋も手や腕に食い込む。このトートは、持ち手の裏を頑丈な折テープで補強してあるので、持ち手がヨレることもほぼありません。
布のバッグの利点といえば、軽いことが第1に思い浮かびます。
2番めは、皆様にとってはなにか分かりませんが、私は「小さくして収納できること」を挙げたいです。
こちらも例に漏れず、
ここまで小さくなります。
そうすると、スーツケースで旅行するときには今度はこちらをサブバッグとして忍ばせることもできます。
畳んでいないときのサイズはこちらを御覧ください。↓
何でも無いようで、あると大助かりなこのトート。お買い物のお供にぜひ。もちろん、A4がはいるので通勤や通学にも良いサイズです。
香久山鞄店 二見