コラム

花の御寺、長谷寺で彩り豊かな秋を楽しむ

2020年11月30日

皆さま、こんにちは。鞄工房山本moriです。
今回は久しぶりの番外編。鞄工房山本から少し離れ、奈良県の紅葉スポットの中でも人気のひとつ「長谷寺(はせでら)」まで行ってきました。 奈良県桜井市にある長谷寺は、車で行くと鞄工房山本から30分くらい。 電車だと近鉄「長谷寺」駅より徒歩15分ほど。駅からのんびり歩くのも気持ちよくておすすめです。

長谷寺(はせでら)について

長谷寺

長谷寺とは、奈良県桜井市初瀬(はせ)にある真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)総本山の寺院。 奈良県から三重県伊勢市へと続く初瀬街道を見下ろす初瀬山の中腹に本堂があり、正式には豊山神楽院長谷寺といわれるそうです。 調べてみると、創建は朱鳥元年(686年)、道明上人(どうみょうしょうにん)が天武天皇のために銅板法華説相図(どうばんほっけせっそうず)を初瀬山の西の岡に安置したことが始まりで、 その後、神亀四年(727年)に道明上人の弟子である徳道上人(とくどうしょうにん)が聖武天皇の勅を奉じて、東の岡(現在の本堂のある場所)に十一面観世音菩薩を造立したそうです。 また、徳道上人は、近畿と岐阜県に点在する33か所の観音霊場を巡拝する、西国三十三所観音霊場巡礼を始めたといわれ、長谷寺は観音信仰の発祥であり、また聖地として発展してきたのだとか。

参拝入山受付の近くで、さっそく美しい紅葉が迎えてくれました。

長谷寺の紅葉

こちらは、長谷寺の総門である大きな「仁王門」

仁王門

登廊(のぼりろう)

登廊

登廊

仁王門をくぐると「登廊(のぼりろう)」が現れます。毎回、写真に収めたくなる、なんとも風情のある景色。 この登廊は平安時代の長暦三年(1039年)に、奈良の春日大社の宮司・中臣信清が我が子の病気平癒の御礼に寄進したのだそう。 境内まで続く屋根付きの長階段は、その名の通り登り坂の廊下になっており、上・中・下の三廊に分かれた床は、なんと399段! 中・下廊は1894年(明治27年)に再建され、現在は重要文化財に指定されているそうです。 中廊まで登ると、朝の光に照らされたもみじ。まだ緑のもみじもあり、色のコントラストが綺麗でした。

中廊の紅葉

本堂

本尊である十一面観音菩薩像を祀っている観音堂。
京都の清水寺と同じ懸造りといわれる建築方法で断崖絶壁に建てられています。

本堂

本堂からの景色

本堂の前は舞台造りになっていて、初瀬山を一望できるここからの景色も人気。創建は奈良時代ですが、実は計7回も焼失しており、現在の本堂は1650年に徳川家光の寄付によって再興されたものだそうです。

撮影スポットにもなるほど、美しい景観が人気の「床もみじ」。 礼堂の床に紅葉が映り込む様子は本当に綺麗なのですが、残念ながら今回は撮影できず…。 写真では分かりづらいのですが、この礼堂から奥に見える紅葉も美しくおすすめです。

礼堂

こちらは本堂を出てすぐの景色。

本堂からの景色

ちなみに、長谷寺の本尊「十一面観世音菩薩像」は約10mもの高さがある、国内最大級の木造観音菩薩像。 平安時代から人々の信仰を集め続けてきている日本有数の観音像で、人々に祟りをなすご神木を仏像に加工して祟りを鎮めたという伝承が残っているのだとか。 毎年春と秋に御本尊の十一面観世音菩薩の御足に触れて「ご縁」を結ぶことができる「本尊大観音尊像特別拝観」が12月6日(日)まで行われているようなので、ご興味のある方は是非。

本堂

また、長谷寺では、早朝より十数人の僧侶がご本尊の十一面観世音菩薩(ぼさつ)を安置した本堂でお経を唱える「朝の勤行(ごんぎょう)」も行われています。 1000年以上絶え間なく続けられてきた'祈り'に出会うことができる朝の静謐なひととき。服装の注意事項を守れば、どなたでも参列できるそうですよ。

朝の勤行

<日 時>  勤行開始の30分前より、本堂窓口にて受付
4月1日〜9月30日(夏時間:毎朝午前6時30分)
10月1日〜3月31日(冬時間:毎朝午前7時)※1月1日は休止
<参拝料>  500円

青空に映える色鮮やかな紅葉

紅葉

見頃を過ぎつつありましたが、朱や橙、黄色、これから紅葉を迎える緑のもみじ。色鮮やかなもみじを楽しむことができました。

五重塔と紅葉

紅葉

青紅葉

足元のもみじも石段の苔の色に映えて綺麗。

石段と紅葉

花の御寺

今は紅葉が美しい季節ですが、一年を通して四季折々のお花を楽しめることから「花の御寺(みてら)」とも呼ばれる長谷寺。鮮やかなピンクや白の椿も美しく咲いていました。

ピンクの椿

白い椿

季節ごとに桜や牡丹、シャクナゲ、紫陽花、蓮、金木犀、紅葉、寒牡丹、臘梅など、境内は数え切れないほど沢山の花々で彩られる花の御寺(みてら)。 今の時期だと本堂や梅心院の近くには、やさしいピンク色の冬桜も。お天気も良く青空に映えてとっても綺麗でした。

冬桜

特に牡丹の名所としても有名な長谷寺では、150種類以上、7千株もの牡丹が栽培されているそうで、時期になると境内では赤やピンク、白と色鮮やかな牡丹を楽しむことが出来ます。 同時に新緑の時期でもあるので、鮮やかな牡丹の色とみずみずしい若葉の色のコントラストも美しく魅力的。 牡丹の見頃が終えると、しっとりと咲く紫陽花や秋には紅葉、蓑の傘をまとった冬牡丹や寒牡丹、春の桜など、いつ訪れても、その季節ごとの美しいお花を満喫していただけるはず。 ぜひ季節ごとに長谷寺を訪れて、お気に入りの季節を見つけてくださいね。

長谷寺基本情報

<入山時間>
8:30〜17:00(4月〜9月)
9:00〜17:00(10月〜11月、3月)
9:00〜16:30(12月〜2月)

<入山料金>
大人:500円/中・高校生:500円/小学生:250円
障害者手帳掲示の場合250円(同伴者1名に限り障害者割引適用)
〜共通券〜
特別拝観期間中に限り入山料と特別拝観料合わせて1300円の共通入山券を発行

<住 所>
〒633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1(TEL:0744-47-7001)
★長谷寺HPはこちらから 「奈良大和路の花の御寺、総本山・長谷寺」

神楽 長谷寺参道店

最後は長谷寺参拝の際におすすめしたい印伝小物のお店、藤岡勇吉本店直営の「神楽 長谷寺参道店」をご紹介!

神楽長谷寺参道店

"レザーのカシミア"といわれるほど柔らかでもっちりとした肌触りが特徴の高級素材、創業130年を超える老舗タンナー「藤岡勇吉本店」の鹿革。 当店の鹿革製品もすべて「藤岡勇吉本店」の鹿革を使用しているのですが、そんな鹿革で有名な「藤岡勇吉本店」の直営店が長谷寺の参道にございます。

神楽店内

神楽店内

2年前にオープンされた印伝の小物を中心とした「神楽 長谷寺参道店」。 当店でも販売しております漆革製品はシックなお色味が多いのですが、「神楽 長谷寺参道店」で販売されている印伝の小物は鮮やかな色合いで華やか! お色はもちろん、落ち着いたものや可愛らしいもの、様々な文様があり、どれも素敵で種類も豊富です。

神楽店内

そして、お店の一角には鞄工房山本コーナー!実は、当店の鹿革製品もお取り扱いいただいております。

神楽店内

手に馴染む鹿革で丁寧に作られた鹿革小物。長谷寺参拝の帰り道、お洒落な店内でお気に入りを見つけてくださいね。

★神楽HPはこちらから 藤岡勇吉本店直営「神楽 長谷寺参道店」




それから、もうひとつ。名物の草餅もお忘れなく! 参道には草餅を販売する店が数軒あり、食べ歩き用に1個で販売しているお店も。 今回は明治8年創業という草餅の老舗「総本舗 白酒屋」さんで焼きたての草餅をいただきました。 豊かなよもぎの風味とほどよい甘さの草餅はお土産にもおすすめですよ。

長谷寺参道

草餅

以上、本日は色鮮やかな紅葉が美しい、花の御寺(みてら)長谷寺をご紹介しました。 奈良の中心部からは少し離れた場所にありますが、時間をかけても訪れる価値のある寺院。 お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいね。