ブライドルレザーのエイジングを
トリフォールドウォレットで追う

2019年9月18日(2020年1月21日更新)

財布・長財布

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。

鞄工房山本ブランドの「BC シリーズ」はイギリスのブライドルレザーと日本のソフト牛革を組み合わせた、シンプルながら新しいデザインの革製品の提案です。 自然の素材でできたシンプルで優れた機能を持った「BCシリーズ」の展開アイテムは「BC ビジネスリュック」、「BC ビジネストート」、 「BC マイクロショルダー」、「BC トリフォールドウォレット」の4種類。 バッグとお財布があって、中でもメンズ・レディース問わず人気の高いアイテムはビジネスリュック。 そんなブライドルレザーの特徴と魅力は下のブログ記事に以前まとめました。

★過去のブログはこちらから
<2019年5月29日>「牛革製リュックをビジネスバッグシリーズからその全貌公開!」
<2019年6月10日(2020年10月8日更新)>「鞄工房山本ビジネスバッグ特集その4(通算第13回):イングリッシュ・ブライドルレザー」


ブライドルレザーの経年変化

一番の魅力であるエイジング、またの名を経年変化をお見せしておりませんでした。 「ブライドルレザーって独特な、味のあるエイジングが楽しめるんですよ!」といくら言われてもそれを実際に見てみないことには実感がわきません。 そう思ってふとデスクを見渡すと、あるではありませんか、トリフォールドウォレットのサンプルが。 多くの方が実物の様子を気になっておられたかと思います! ということで今回は、ブライドルレザーのお財布を使ううちに革はどのように変化していくのか、追いかけてみて紹介しましょう!

ブルームたっぷり、未使用ウォレット

まずはこちらをご覧ください。

BCトリフォールドウォレット

BC トリフォールド
  ウォレット
ダークブラウン
 × ボルドー
27,000円(税別)

これが店頭に並んでいる状態、つまりブルームが一番たくさん乗っている製品のトリフォールドウォレットです。 ブライドルレザーの色はダークブラウン。重厚な風合いが印象的ですね。

復習! ブライドルレザーの基本知識

ここでさらっと復習。
bloom(ブルーム)」とは、革表面に白い粉となって浮き出てきたワックス成分のこと。 よく「ブルーム=ロウ」だと勘違いして呼ばれる方がいらっしゃいます。 そもそもブライドルレザーとはヌメ革に、蜜蝋などのワックス成分を塗り込み馴染ませた革です。 そうすることで、耐久性が段違いに増します。もともと馬具に使用していた革なので、馬を操れるほどの丈夫さは必要不可欠なんです。 たまに、見た目のために牛革の表面にロウを塗っただけの革がありますが、それとは根本的に製造方法が違うのです。

鞄工房山本が使うブライドルレザーはブライドルの本場、イギリス・ブリストル地方の老舗タンナー「Thomas Ware & Sons」のものです ここではタンニン鞣しの後に、10週間以上かけてワックス成分を塗り込みます。通常よりも多くの手間と時間をかけてブライドルレザーは仕上がるんですね。

ブライドルレザー

ところで、ブライドルレザーが水に強いと言われることがありますが、それはおそらく「馬具としての強度の強さとして」です。 勘違いしてはいけないのが、ブライドルレザーに雨など水分が付くと、シミや水ぶくれになる可能性はあります。 馬具としてなら気にならないのかもしれませんが、革製品としては見た目も重要です。 強度的には水がついても問題ないのでしょうが、見た目のためには決して水分に近づけないようにしてくださいね。

1週間ほど使った、サンプルウォレット

続きましてこちらの写真をご覧ください。

BCトリフォールドウォレット

サンプルとしてつくったトリフォールドウォレットを工房スタッフに1週間ほど使ってもらいました。 その分、ブルームが自然と取れて、さきほどの状態ほど白っぽくはありませんが革の表面は少し曇ったようになっています。 こちらも革色はダークブラウンですが、上のものよりも色がはっきりしていますね。

バッグと違い、お財布などの小物はその全体を手で触れたり持つ機会が多いため、ブルームが取れるスピードが早いのですが、 そのためその経過を毎日自分で見ていられるのも楽しみのひとつ。 あまり触れることのないマチの部分や、財布の中、カードポケットは結構ブルームが残っています。 外側の面と内側のそのコントラストもまた雰囲気があってかっこいい!

BCトリフォールドウォレット
BCトリフォールドウォレット


1か月ほど使ってさらにブラッシングした、サンプルウォレット

次にこちらをご覧ください。

BCトリフォールドウォレット

上のサンプルは 2nd サンプル、こちらは 1st サンプルでより長い間使いました。1か月、もしかするともうちょっと使ったかもしれません。 そしてさらに、京都伊勢丹に連れていきお客様に触ってもらったり、私の気が向いた時にブラシ(馬毛など柔らかい毛を使用しているもの)を 使って丁寧にブラッシングをしていたり。おかげさまでこんなに美しい光沢が出てきてくれました!

BCトリフォールドウォレット

良い感じにビカビカです。高級な革の代名詞、コードバンを彷彿とさせる輝き。 もうちょっと使えば、専用のメンテナンスクリームで栄養補給してあげてツヤ感を出してもいいかもしれませんね。 ブライドルレザーだけでなく、本革は乾いている状態が続くとひび割れの可能性があります! お肌と一緒です。 表面がカサカサしてきたように感じたらクリームで保湿してあげてくださいね。 ただし! まだブルームが表面に付いている状態ではクリームは塗られませんように! クリームが油分と反応して、革へ浸透せずに凝固してしまうことがありますからね。革を汚れや水から守る防水スプレーも同様です。 スプレーするときは、ブルームが最後まで完全に取れていることを確認してからにしましょう。

ブライドルレザーのエイジングを並べて見てみる

ということで、ブライドルレザーのエイジングを比較するために並べて全体を見てみましょう。 左が購入前、真ん中が1週間ほど使用、右が1か月ほど使用+ブラッシングです。

BCトリフォールドウォレット

表面のブルームや艶の出方の変化も見て取れますが、使ううちに厚みもかなり変わっているのが分かります。 どんどん馴染んでクタッとコンパクトになっていますね。横から撮ると非常にわかりやすい!

BCトリフォールドウォレット

いかがだったでしょうか。これが他の革とは一味違ったブライドルレザーの経年変化です。 定期的なお手入れは必要ですが、全然手入れしにくいわけではありません! むしろ少しだけでもメンテナンスしなければいけない革の方が、愛着が湧くのかもしれません。 私が以前購入したブライドルレザーのトリフォールドウォレットも良い感じになってきています! 使うたびに自分色に表情が変わるこだわりのブライドルレザーwallet、おすすめです!