鞄コラム

2019/07/08 | 雨の日でも使える革と帆布のバッグ特集。

こんにちは、革と帆布のかばん専門店 香久山鞄店スタッフのよちこです。

雨の日にバッグを使っていたら濡れてしまった、そんな経験、一度は誰しもおありだと思います。お出かけの際に突然、雨に出くわすこともあります。私はだいたい、この不意打ち攻撃にやられます。ちょっとぐらい濡れても、それも味のうちさ♪ とうそぶいてみるものの、けっこう精神的ダメージはでかい。だから自分が使っているバッグが、水に強いとか、撥水してくれる素材だったら、そんな心配は一切無用となるわけです。万が一濡れても、後でサッとひと拭きするだけでいいんですから。


完全防水系のバッグでは、日常使用が難しすぎる。

けどけど、防水素材のバッグって、機能性がスゴイのはわかるんだけど無機質なデザインのものが多いというか、武骨というのか、自分のコーディネートには、どうやっても合わない。以前、完全防水を謳った防水リュックを背負ったことがあるんですけど、セレクトショップのおしゃれな鏡に写ったのは、黒いゴミ袋を背負っている自分自身の悲しい姿でした。


実際に使ってみてわかったんですけど完全防水ということは通気性も0なわけで、蒸れるんですよね、背中が。1時間も背負えば、背中とバッグの間を伝う汗をダイレクトに感じることができると思います。その後スポット的に使用しておりましたが、PU(ポリウレタン樹脂)コーティング素材の宿命、数年後にはあっけなく加水分解を起こして塵芥と成り果てました。


集え、水を弾く撥水機能のバッグたち。

雨の日でも使えるバッグ特集

ってことで香久山鞄店では、「雨の日でも使える革と帆布のバッグ特集」ということで撥水性にすぐれた革や帆布製のおしゃれなバッグを集めてみました。今回の鞄コラムでは特集のラインナップから、バイヤーよちこ選り抜き、超個人的見解に基づく撥水バッグをご紹介したいと思います!


センニチ帆布のバックパック

エントリーNo.1 センニチ帆布のバックパック MS_06

センニチ帆布は、しなやかに織り込んだ8号相当のキャンバスに『撥水パラフィン加工』と『オイルド加工』二重の撥水加工を施した、香久山鞄オリジナルの帆布です。撥水パラフィン加工とは生地にロウを含ませて、撥水性を高める技法です。さらにダメ押しともいえる撥水オイルド加工。バブアーのオイルドジャケットにも使われていて有名ですが、そのままではべたついて気持ち悪いので、サラッとドライな手触りで、べたつかないオイルドコットンになっているのが香久山流。サラッと言ってますが、わりとスゴイ技術だと思います。オイルとパラフィン、2つの重ねがけによって実用的かつ継続する撥水性を得ることに成功しました。


製品開発の段階で何度か検証をした結果、雨程度のレベルであれば、染み込むということはありませんでした。傘もない状態で豪雨の中を30分以上激走、という状況では水圧の影響もあるため厳しいかもしれませんが、やめときましょうよそんなことは。


ロウビキ帆布の2WAYボディバッグ

エントリーNo.2 ロウビキ帆布の2WAYボディ&ウェストバッグ BP_ACR442N

COTTON79Aという軽量かつ高密度な生地に、パラフィン加工を施すことで撥水性を持たせています。ご使用とともに次第に撥水性も低下していくのですが、パラフィン(要はロウソクのロウ)を再充填することで撥水性を復元させることも可能です。わたしはこのバッグを19年使用しておりますが、使用初期よりは衰えたとはいえ、いまだに撥水します。


ロウビキ帆布の2WAYボディバッグ

19年たっても撥水しました。所有者本人が一番びっくり。


かぶせが付いたボディバッグという稀に見るデザインのため雨にもきわめて強く、年間降雨量世界一のインドネシアにおいて、突発的に生じるスコールの中でも快適に使用することができました。その経緯はこちらに書いております。


プラトウレザートート

エントリーNo.3 PLATEAU プラトウレザートート(M) hy39186

革に特殊なオイルを含ませているので、手に吸い付くほどの絶妙なタッチ感が生まれています。湿摩擦(湿った状態で擦られること)に対して特に優れた耐性をもっており、雨にも負けず、水をはじきます。


コーティング加工ではないので革の質感を損なうことなく、しっかり経年変化も味わえる革という点が、他の撥水レザーとは違うところです。オイルが抜けていくにつれて撥水性は低下していくため、 こちらのクリームでときどきメンテしてあげてください。4~6ヶ月に1度くらいのペースでOKです。