鞄コラム

2019/04/01 | ブリティッシュ・ミラレーンのオイルドコットン

こんにちは、革と帆布のかばん専門店 香久山鞄店のスタッフよちこです。きょうは防水性、防汚に優れたBritish Millerain社のオイルドコットンで製作されたバッグをご紹介いたします。


まずなんといってもいちばん特徴的なのが、ウッドランド迷彩と呼ばれる伝統的なカモフラージュ柄のオイルドコットン生地です。


ウッドランド迷彩

オイルド加工を施してるんで、しっかり撥水いたします。

この生地を製造しているのが、British Millerain(ブリティッシュ・ミラレーン)社です。1880年に英国ヨークシャー州ハリファックスに最初の工場を開設、当時わずかな労働者と学者によって設立されました。中心となったのはジョン・ミラーさんとジョン・ミラーさんの2人です。100年以上の歴史があるイギリス有数の、いや世界屈指の老舗生地メーカーです。


なんでわざわざコットンにオイルを染み込ませるのか。

100年以上前、イギリスの漁師や水夫など海の男たちは、雨や風、あるいは波など荒天時ともなると、たいへん過酷な環境の中で作業をしなければなりませんでした。そのため当時の人は、船で使っていた帆布の端切れなどにアリニン油をしみこませ、防水性・防寒性に優れた作業服を作り出しました。これがオイルド加工の発祥とされています。


バッグ

古きよき時代の1コマ

1880年の終わり頃には、ブリティッシュ・ミラレーン社がより過酷な状況下での使用に耐えうるべく生地を改良し、より進化させたオイルドコットンが生まれました。ワックスドコットン、またはオイルドコットンとも呼ばれています。


バッグ

1890年にはイギリスとアメリカでパテント(特許)も取得。

ミラーレーン社の品質・技術は最高峰とされ、"オイルドコットンと言えば、Millerain"といわれるほど。 Barbourのオイルドジャケットへの生地提供元としても有名です。


実用的で審美的なオイルド加工の布地。

柔らかく、見た目はマット感があるしっかりした生地です。ワックスを入れる加工を施すことで、経年変化も楽しめて、使うほどに自分だけのオリジナリティの質感となります。 新品から味を出していくのが楽しみな素材です。オイルが結構抜けた状態なんかも風合い抜群です。


ウッドランド迷彩

本製品に使われているオイルドコットンも、使っていくうちに徐々にオイルが抜けて、かなり良い味が出てくるかと思います。


白ヌメとオイルドコットン、絶妙の組み合わせのバッグ。

それでは各商品のディテール、特長についてご紹介してまいりたいと思います。

リュック

ちょっと武骨で男らしい雰囲気のオイルドコットンに対して、ソフトで優しげな印象のある白ヌメを合わせました。 対極なイメージのテイストをバランス良くミックスする事でコーデの幅も広がり、様々なスタイルに対応できそうです。


リュック

サイドファスナーがあるから、リュックを回して横から取り出せます。もしかしたら上の開口部より使用頻度が高いかも。


リュック

見ていると欲しくなってくる、そんなリュックです。こいつを使い込んでいくとどうなるものか、ヌメのハンドルの経年変化も含めて行く末が楽しみです。


トート

こちらはショルダーにもなるトートです。生地も丈夫、縫製もしっかり、ガンガン使うことで生地と革、それぞれの風合い変化も楽しめて長く愛用いただけます。 このサイズバランスならメンズレディース問わず、誰でもお使いいただけるかと思います。先日、店舗では女性の方からもご購入いただいております。


トート

ほぼ本体の横幅ぐらいはあるロングファスナーポケット。ポケット1つで並のバッグくらいの容量。財布以外にもたくさんのものが収納できそうです。


トート

ダブルファスナー構造なので、好みの位置で必要な長さだけ開けて物が取り出せる仕組みです。地味だけど使い方がわかってくる頃にじわじわと役に立ちます。


トート

個人的にあると助かるポケットNo.1。後ろの百太郎ならぬ、後ろの縦ファスナーポケットです。 財布とかスマホの小物収納に、とにかくいろいろ便利です。商品によって付いてないことがも多く、あるのはとても貴重といえます。