皆様こんにちは。本日は、鞄工房山本ビジネスバッグ特集パート……11(笑)、でございます。
こうなったら何回まで続けられるかやってみるのもいいかもしれません。
さて、ここでマジメな話。
「サコッシュのようでもサコッシュでない?」
「べんべん♪」
「ボディバッグのようでもボディバッグでない?」
「べんべん♪」
「そ・れ・は・な・に・か・と・た・ず・ね・た・ら?」
「マイクロショルダー、マイクロショルダー、マイクロショルダー!」
というわけでマイクロショルダーです。
ここ数年ですっかり定着した「サコッシュ」というものがまずあり、それと印象が違う、
もう少しかっちりしたものとして鞄工房山本では企画されました。
マイクロショルダーの前に、サコッシュとはなんぞや
Sacoche(サコッシュ) はフランス語らしいです。
私は勝手に、sac(鞄のこと。サック、と発音する)+ poche(ポケットのこと。ポッシュ、と発音)として作った最近の造語かと思っていましたら、
1863年に初版が出された『Littr?フランス語辞典』に既にこの言葉が掲載されているようです。
- 定義1:革製の2つの小さな袋をベルトでまとめたもの。使者などが移動の際使用する。
- 定義2:丈夫な布または革製の袋。銀行や商人の現金輸送担当者が現金を運ぶ際お金をいれる。
- 定義3:軍隊用の馬具のなかで、鞍に固定する袋のことをこう呼ぶ。中に入れるものは様々。
- 定義4:オレンジフラワーの香水を小売するためのガラス瓶。
1は今のサコッシュと近そうですね。
2はルパンⅢ(しゃんせい)しか思い浮かばないです。
3も当たらずといえども遠からず。しかも、ブライドルのことを散々お話してきましたので馬具と聞いただけで心躍る、はちょっと変なのでしょうか。
4はロマンチックです。今のサコッシュとはかけ離れていますが。
一般的な「サコッシュ」とは一味違う。
サコッシュとして既に普及しているものは、かなりカジュアルな、柔らかいものが多い。
思うに、硬い、かっちりした造りだと、小さいバッグの難点はしばしば「口が開かないこと」。
必要なのものをさっと取り出すためには必然的に柔らかい作りになっていったのではないでしょうか。
かと言って、ボディバッグでもない!
べ
あ、失礼しました。
ではボディバッグ、と聞くと皆様どういうものを想像されますか。ナイロン製?軽量な革?身体に沿うからやはり全体が柔らかいものが多そうです。
でも柔らかいバッグって、「ど」カジュアルに見えがちです。
もうちょっと、既存のサコッシュともボディバッグとも違う、きれいなジャケットにも合いそうな小さいバッグは出来ないだろうか。
なんて発想から作られたのが鞄工房山本のマイクロショルダーです。
かっちりとしていても使いやすい理由
前述の、「ちっさいバッグは使い勝手上、柔らかに作られてるんちゃうん」の法則に真っ向から挑戦したこのマイクロショルダー。
では、どのようにして使い勝手を良くしたのでしょう。
先程からの画像に写っている、前胴中央の横線。そこで前胴がきれいに折り曲がります。
コの字型ファスナーとともに、中身の出し入れのしやすさの秘訣です。これがあることによって、このサイズでかっちりとした作りでも必要なものは一通り入る&
取り出しがしやすいのです!
(ご覧ください、私の必需品である文庫本もこの通り。)
カード決済、スマートフォン決済が一般的になってきたので、大きいお財布を必要としない方には特に便利なこのバッグ。
(一般的なサイズのラウンドファスナー長財布ならぎりぎり入ります)
実際の寸法はというと:
明日ビジネスリュック、ビジネストートと共に奈良本店・銀座店・表参道店で店頭販売が始まります。皆様どうぞ店頭でお手にとってご覧ください。
鞄工房山本 二見