こんにちは、革と帆布のかばん専門店 香久山鞄店スタッフのよちこです。
今回の鞄コラムはラウンドファスナー財布のお手入れです。ラウンドファスナー財布を買ってから、このお財布ちょっと動きがシブいなぁ、硬いなぁ、と思ったことはなかったでしょうか。そんなときにはこのお手入れで一発解決いたします。ファスナーの動きがシブかったり、引っかかりが気になるときに、きっと役に立ちますよ!
今回のメンテンナンスにつかう用品。
こちらがファスナーのお手入れに使う道具(そしてお財布)です。
- ・大人の本革ライダースウォレット
- ・革のメンテナンス用クリームブリオ
- ・シリコンスプレー(ホームセンターなどで購入できる市販品)
ラウンドファスナーのファスナーをメンテナンス。
ファスナーが滑るといいらしい。
ファスナーが引っかかったり、動きがシブいのにはいろいろな原因があるのですが、ファスナーの動きを改善することでよくなる場合が多いです。
ファスナーの動き、これを専門用語では「摺動性(しゅうどうせい)」と言うのですが、簡単にいうと滑りやすさのことです。
クリープを入れないコーヒーなんて……というわけで、滑らないファスナーはストレスにしかなりません。ファスナーが気持ちよく滑るようにお手入れをしましょう。
革のお手入れ用クリームでファスナーをメンテナンス。
ファスナーの摺動性を高める方法の1つとしてクリームを塗る方法があります。革製品のお手入れに使っているクリームであれば大丈夫です。
今回は革のメンテナンス用クリームブリオを使います。ブリオクリームにはシリコンが含まれているため通常のクリームよりも効果があると思います。
クリームはファスナーのムシに塗れ。
お手入れクリームはファスナーの務歯(ムシ)に塗ってください。画像のは、ちょっとつけすぎ。これだと余った分がファスナーテープにも付いてしまうので、気をつけましょう。
拭き取ってメンテ完了です。
適量のクリームを塗っていただいたら、しっかり拭き取りましょう。画像ではまだ少し残っていますので落第。ファスナーを何回か開閉して馴染ませるのも忘れないでくださいね。
シリコンスプレーでファスナーをメンテナンス。
シリコンスプレーをかける方法もありますのでご紹介しておきます。もしかしたらこれが一番即効性があるんじゃないだろうかと思いますが、ブリオクリームよりも効果の持続期間が短い気がいたします。
シリコンスプレーを噴射して失敗する。
わかりにくいかもしれませんが、スプレーを噴射しています。スプレーは細いノズルが付属しているものを選びましょう。ノズルを使わないと広範囲にシリコンの飛沫が飛んでしまうので注意。なぜノズルを使っていないのかというと、無くしてしまったからだよ。
白化
金属以外の部分にかかると、ファスナーの生地部分が白化する場合もあります。そのうち使っていれば自然と消えていきますが、しないに越したことはない。
そして垂れた。
さらにスプレーしてたら、ついにスプレーの液が垂れてしまいました。ここまで至るケースはまずないとは思いますが、こういうこともあるんだよということで。
スプレーは革にシミなどが残るリスクがあります。マスキングテープで革にかからないようにすれば完璧です。が、ちょっと面倒くさい。
結論:スプレーよりもクリームでお手入れするほうが楽だし、失敗が少ない。