皆様こんにちは。鞄工房山本です。
大人向けの革製品ブログ、暫くの間ビジネスバッグ特集が続きます。本日はリュックのポケットとディテールのお話です!
昨日から今日にかけて日射しがちょっと柔らか。写真を色々と撮ってみました。
こだわって選んだ素材でできたビジネスリュック
なんじゃこりゃ!? リュックであることすら分かりません。何をお見せしたかったかと言うと、いろんな素材の表情の違いです。
ダークブラウンのブライドルは奥行きのある感じ、ワイン色をしたソフト牛革のマットさ、背中のメッシュとストラップの織テープもそれぞれ全く異なる見た目。
こうやって並べると面白いです。更にここに金属部品が入ると、全体が引き締まる気がします。
オリジナルのファスナー引手です。途中で蝶番のように曲がるようになっているので、引っ張りやすい。
オリジナルで作った金属部品はこれにとどまらず、こんなところにも!
三脚を使わずにロゴを見せるのは厳しいですね、王子。このカシメ(リベット)直径が9mmしかありません。
ロゴの字が小さくなって当然ですが、ロゴをバーン、と出すよりも控えめにする意向だったので、あえてそれにしたという感じです。
ロゴと言えば、もう一箇所入っています。
ポケットの仕様も大事なポイント
これは内側のポケット。ブライドルに焼印がはいっているのって、カッコいいです。硬めの革に入れるほうがキリリとした字が出ます。
このファスナーポケットは普通サイズの長財布も入ります。ポケットといえば、前回の終盤で引っ張っていた謎の水平ポケット。中はこうなっています!
このシルバーっぽいグレーの生地が撥水加工されています。何だかハイテクっぽい見た目でしょう。
これで、折り畳み傘を満員電車に持ち込む憂鬱から開放される!
そして、親切というか至れり尽くせりというか、おせっかいと言いますか、他にも「持ち歩きしにくいもの」に関するアイデアが。こちらも新しいのです。
普通に主要部を開けた状態です。深く開けたときに、荷物がこぼれ落ちないようにサイドにはマチが付いています。
そのマチに、ペットボトルを固定できるのです!これは新しいぞ。直径によっては水筒も可能です。
とはいえ、濡れたままの傘、ペットボトル、水筒などとスマートフォン、PC、タブレットといった電子機器を一緒に持ち歩かれる際は十分お気をつけください。
撥水生地を使用した水平ポケットでも、撥水機能の程度は生地の保存状態、使用状況などにより変化することもございます。ご了承ください。
ビジネスに必携、PCは専用ポケットに入ります
やはり私は勿体ぶっているようです。そもそもリュックのサイズであるとか、構造を決める鍵となっていたのはラップトップPCを安全に入れられるようにすること、
だったのです。というわけで
こちらの専用ポケットを作るために、このリュックは二層式として誕生したわけです。
あー、はいはい、そうゆうの、見たことあるわー。とおっしゃらないでください。大抵の二層式リュックはナイロン製。
こちらは一部を硬いブライドルレザーを使用したことにより、めっちゃ難易度が上がりました。ひー。
と言っても、上手なひとたちに作っていただいているのできれいに出来ていおります。ご安心ください。
このポケットの背面はシッカリ補強されています。これでPCも守られるし、リュック全体のカタチも保持されるというわけです。めでたしめでたし。
鞄工房山本 二見