革のキーケースを洗濯してしまった!
今回のブログでは、革製品を洗濯してしまうと(水にずぶ濡れた)どうなってしまうのか、そして水に濡れた時の革のお手入れ方法についてお伝えいたします。
こんにちは香久山鞄のスタッフの冷奴です。
私は縫い目がなく、色合いが落ち着いて、表情がよくわかるリスシオキーケースのワイン色を愛用しています。
ところが、先日このお気に入りのキーケースを服のポケットに入れたまま洗濯してしまいました。その日は6月と思えないほど晴れていたのですが、気持ちはとても落ち込みました。
さて弊社に寄せられるお客様からのお問い合わせで多いものの1つが、「革が濡れたらどうなりますか」です。ということで今回の私のしくじりは、お客様のお問い合わせに対して、最高の回答になるかも。
革が濡れた時の対処法 目次
1.革の状態
上の写真のとおり、乾いていないときは色が暗くなります。革は柔らかくなり表面には小さな凹凸が出ました。ワインだった色も、一気にダークパープルに。
さあ、ここから本当にリカバリーなんてできるのでしょうか。では、次にどのようにお手入れしたのかをお伝えします。
2.革の水分を取る
革が柔らかくなっているため、型崩れしてしまうかもしれません。なのでキーケースの中にタオルや、新聞紙などの水分をよく吸うものをいれて、形を整えて水分を取ります。
このキーケースは革が重なる作りになっています。そのため革が重なっている部分については型崩れしないようにタオルを巻くことができなかったので、ボタン部分は穴を開けた紙で吸わせることにしました。
3.クリームを塗る
革製品用のクリームを塗ることで、ざっくりいえば主に3つの効果が得られます。
- 革の栄養補給
- 油分の補給
- 柔軟さの回復
革は水に濡れただけですぐにダメになるわけではありません。その後に生じる乾燥でダメージを受けます。ですが、革製品用のクリームを塗ることで、失われた油分や栄養分が補われ、革本来のしなやかさが保たれるため、水で濡れてしまった後で生じる革の硬化、ひび割れなどのリスクを抑えることができるのです。
とりあえず今回はこれで一安心です。まだショックなのですが、これからどのような変化を見せてくれるのか少し楽しみです。
4.結論(お手入れした結果)
革の色はもとより少し暗くなりました。また表面の小さな凹凸はもとに戻りませんでした。
私はこのワイルドな感じも好きなので、結果オーライです。これからも愛用し続けたいです。皆さんはこのようなことがないように、ポケットの中のものを出したことを確認して洗濯しましょう。