ブランド紹介Brand info
香久山鞄ブランド
Kaguyama brand
香久山鞄では革と帆布、2つの素材の特徴を活かした鞄のシリーズを展開しています。
創業70年にもなる株式会社鞄工房山本の持つ技術によって
「いつの時代にも通用する確かなもの」を生み出し続けています。
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10号帆布をベースに塩基性薬品を含浸させ、鉄分を多く含む媒染剤を加え酸化させることで、鉄分が化学反応し錆びた色合いに。釜の中の酸化具合で加工毎に反応具合が変化するため、釜ごとに世界でひとつだけの色合いが誕生します。また、使用後も空気中の酸素と反応し若干の色相変化が起こるため、ご使用状況により世界で1つの色目にもなりえます。
できるかぎり金具を使わずシンプルなデザインは、使いやすさはもちろんのこと、使用時にできる生地のシワ感や表情が美しく出るようサイズや構造を綿密に計算し作られています。着物から着想を得た商品だからこそ、お洋服の一部のように馴染みやすく、和服にも似合います。 -
超撥水 センニチ帆布
何度も試作が繰り返され、原型ができるのに約3年、およそ1,000日にも及ぶ歳月が費やされました。1,000日かけて作ったので、センニチ(千日)帆布。1,000日といわずにずっと長く使い続けてほしいと思います。素材、構造、機能。あらゆる面から頼りがいのあるタフさと機能美を追い求めて完成したのが、センニチ帆布のシリーズです。
センニチ帆布にはパラフィンとオイルによる特殊な加工が施されており、使っていくと生地に独特のチョークマークやアタリが生じることで、すばらしい経年変化をもたらします。 使うほどに凄みが出る丈夫な素材です。傷んでも、むしろかっこいいのです。船乗りのコート、モーターサイクルジャケット、ハンティングジャケット、過酷な環境で使われ続けた道具がこの生地のルーツとなります。 ですが、オイルの匂いとかベトつきとかはご遠慮したいところです。古き良き時代の作り方をリスペクトしつつ日用品として使いやすいようアレンジしてます。 -
求道の布帛(ふはく)
すでに途絶えて幻となった製法を当時の資料から復元。さらに当時の機械まで探し出して忠実に再現させた、マニアックの極みともいうべき布です。機織りには、当時使われていた貴重な旧型シャトル織り機(国産機)を探して世界中を探し回り、はるばるバングラディッシュで見つけたデッドストックを日本に逆輸入して使用しております。
この織り機を製造したメーカーは数十年以上も前に廃業しており、修理はおろか交換部品すらない機械の調整をしながら慎重に織り上げるため、1日にわずか20メートル程度しか織れません。機械を設置している工場も、コンクリート仕上げの床では機械にダメージが跳ね返るので、昔ながらの板張りの工場で動かしています。古い木材のほうがしなりと粘りがあって機械の振動を吸収してくれるからです。根気と手間のかかる作り方ですが、現代の最新機械ではけっして再現できない、趣のあるランダムな風合いと、ぬくもりに溢れた質感を生み出すことが可能です。失われていた機織りの製法を忠実に再現することで製作された”求道の布帛”は、従来の帆布よりも糸本数を増やして高密度で織り上げるため、しなやかさと丈夫さを併せ持った生地となります。ランダムな織り目で、ヴィンテージ感たっぷりな布帛は使うほどに風合いが生まれ、長く愛着を持ってご使用いただけます。 -
ニシンノホネ
デニムの名産地倉敷のシャトル織機で織り上げた、丈夫な20オンスのヘリンボーン生地。この屈強な生地にパラフィン加工と洗い加工を施して独特のヴィンテージな風合いを引き出しています。
ヘリンボーンはV字形を縦や横に連続して組合せた柄ですが、このパターンが開いた魚の骨の形に似ていることから、英語で「ニシン (herring) の骨 (bone)」と名付けられました。だからニシンノホネ。 -
柿渋染め帆布
6号帆布に柿渋染めを何度も繰り返し、太陽光に晒してじっくり時間をかけて干すことで、より堅牢に仕上げた柿渋染め帆布のシリーズ。一般的な柿渋染めの生地とは、厚みだけでなく密度も仕上がりも一味違います。
厚く強固な6号帆布に柿渋の染料を染み込ませるのは難しく、さらにバッグの生地として使えるまでにかかる時間はおよそ3カ月を要します。それでも独自の技法と柿渋に対する妥協しないこだわりが他の追随をゆるさない独自の個性を生み出しました。柿渋の持つ抗菌性や撥水性も兼ね備えた、帆布の最高級品を目指して製作しています。