2019年12月19日

皆様こんにちは、鞄工房山本の晴之です。
数日過ぎてしまいましたが、12月17日のバースデーカラーは「ベージュ」でした。
鞄工房山本の鹿革製品に「ベージュ」はございませんが、よく似た「生成り」ならございます。
というか、「生成り」は本来色名ではなく、漂白も染色も何もしていない状態のことを指すので、バースデーカラーに存在していなくて当たり前なのです。
近年ではその色のことを「生成り色」などと言いますが、もともとは色名ではないんですね。

鞄工房山本の生成り

鞄工房山本で扱う鹿革の生成りを見てみましょう。

鹿革小物

少し黄みがかったオフホワイトのような色合い。こちら本来の意味通りの「生成り」です。タンニン鞣しで、何も染色しておりません。
ちなみに、クローム鞣しで染色していないものはこちら。

鹿革小物

元は同じ鹿革、染色なし。鞣し方の違いでこんなにも差が出るんですね。
定義にのっとると、これも「生成り」と呼べますがややこしいので当店では「月白」と呼んでいます。
本日の主役はタンニン鞣しの方の生成りです。

生成りのおすすめポイント

タンニン鞣しの革のことを総じて「ヌメ革」と呼びます。
ヌメ革は、クローム鞣しで仕上げられた革とは違い、使う内に色や手触りが変化するエイジングが一番の特長です。
中でも生成りはその経年変化が著しく、ヌメ革の長所をもっとも活かした革と言えるでしょう。

使う前は白っぽいベージュだったのが、愛着を込めて使ううちにこの様な飴色に!

鹿革小物

手触りも少しツルッとしてきます。
クローム鞣しに比べると汚れや傷がつきやすいヌメ革ですが、使う内にそれらが愛着へと変化していくので面白いものです。

ベージュ≒生成りの色言葉とパーソナリティ

そんな生成り(≒ベージュ)をバースデーカラーとする日付が12月17日。この日生まれの方はさぞかし革製品がお好きなことでしょう。
そうでなければ、これがレザーグッズを好きになるきっかけですよ!
そんな12月17日、ベージュの色言葉は「バランス、人なつこさ」。パーソナリティは「まわりの人を明るくする存在の人」。
まさに生成りの革製品そのものを表したかのような言葉です!

生成りのアイテムと生成りでバイカラー

そんな生成りの商品ラインナップはこちら!

鹿革小物

(左から)

生成り ブックカバー 15,000円(税別)
名刺入れ 15,000円(税別)
L ファスナー小銭入れ 15,000円(税別)
ラウンドファスナー長財布 39,000円(税別)

生成りのアイテムはどれも捨てがたいのですが、特におすすめは「ブックカバー」。
手に触れる時間が長いブックカバーだからこそ、愛着とともに革を育てていけそうです。
本の読み始めから読み終わりまでに、どれほどエイジングが進んでいるのでしょうか。
また、こんなシリーズもございます。

鹿革小物

(左から)

名刺入れ
(生成りでバイカラー)
生成り × 空色 12,000円(税別)
生成り × 桃色
生成り × 若葉色
生成り × 菜の花色

名刺入れから「生成りでバイカラー」シリーズ!
生成りをベースとして、サブカラーに「空色」、「菜の花色」、「若葉色」、「桃色」で彩りをプラスしました。
どのパターンも優しい色遣いが可愛らしい!
他の色の鹿革製品とはひと味違う、生成りの鹿革製品。革製品にこだわる方にも、これから革製品が好きになる方にも、まず持っていただきたいアイテムでした!