こんにちは、革と帆布のかばん専門店 香久山鞄店スタッフのよちこです。
今回の鞄コラムのテーマは赤さび染め帆布 お出かけミニショルダーバッグ(転校生ベージュ編)です。金平糖から、「レッドとネイビーはとりあえず書いたけど、他の色はよくわからんから、あと宜しく!」と言われたので、今回はベージュを取り上げてみたいと思います。
私自身は色で悩むことはなく、どの色も好きなのでだいたい即決です。だから白羽の矢がプスリと立ったわけなんですけどね。さてこの赤さび染めのベージュ、どうやって紹介してくれようか。
はじめまして、ベージュです。
人気の帆布ショルダーバッグ『赤さび染め帆布 お出かけミニショルダーバッグ』の豊富なラインナップの中から香久山鞄店スタッフのよちこが最初にレコメンドしたいのは、謎の転校生ことベージュです。
なぜ転校生なのかというと、このベージュとにかく目を引くからです。他が濃いブラウンの革を使っている中、ベージュだけはなぜかキャメルの革。色設定はベージュですが、何らかの影響で、ほぼキャメルの印象です。これは目立つよ。
クラスの中でとにかく目立つ存在で、なおかつ新入りといえば、やはり転校生じゃないでしょうか。それも外国からだったりして。「外国からの転校生エレナ」とでも名付けよう。そうやって見るとどこか可憐な感じがしてきたぞ。
キャメルとベージュの組み合わせは、文句なしにかっこいいのだ。
どっからどう見てもキャメルやで。
前から見ますと、55%以上を占めるのがオイルバケッタレザー。その革がキャメルなので、ベージュというよりむしろキャメルといった感があります。
ひっくり返してもキャメルやで。
底の部分(左右から連続してつながっているので「はかま」と呼びます)にもキャメルの革を使っております。やっぱりどう見てもキャメルです。でもベージュといったら断固としてベージュなのです。
ベージュ (帆布) × キャメル (革) でシンクロ率120%
新バージョンのベージュ、文句なしに目立ちますが、それだけではありません。
まず最初に、キャメルの革の明るさと鮮烈さがドーンと目に飛び込んでまいります。この第一印象に目を奪われがちなのですが、じつはその脇にベージュの帆布がそっと寄り添っているのが、この組み合わせの妙といえます。異素材同士なんだけど、しっくり馴染んでいるのです。これを多色展開で実現させるため、ベージュだけキャメルという、いわば例外を作る選択肢をあえて選びました。
帆布と革、2つの素材同士が馴染むことで、コーディネートがとても楽になります。調和的でありつつも、主張すべき素材感や個性はしっかり主張してくるので、ファッションのアクセントになってくれるからです。
しかも使うほどにキャメルの革の色が味わい深く、濃くなっていくというウレシイおまけ付き。さすがはエレナだよ。ため息しか出ないよ。
今回ご紹介した商品はこちらです。
今回のおすすめはベージュでした。