辰巳 株式会社 辰巳

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がっかりさせない、最高の鞄作り。

日本ならではの高品質な鞄づくりを実践している辰巳さんは、大手鞄メーカーのフラグシップモデルを手掛けており、紳士物鞄の製造において数々の鞄コンテストでも数多くの賞を受賞している実績・経験ともに豊富な職場です。

紳士鞄の古豪、辰巳さんが鞄作りで大切にされていることは「買ってもらった人にがっかりさせない」ことだそうです。がっかりさせないとは、どういうことなのか伺ってまいりました。

大阪の陣で活躍した戦国武将、真田幸村(真田信繁)ゆかりの地が社屋のすぐ真横にあります。

修理品は、社長が必ず確認する。

代表取締役の武田正弘氏。社長であり職歴30年以上のベテラン鞄職人でもある。

社長業に忙しい傍ら、メーカーから届いた修理品には必ず、すべて目を通しているそうです。 製品と破損箇所を見れば、それがどのように使われて、どうして壊れたのかがわかるとのこと。修理品から得られた情報の数々は、次の鞄作りに生かされます。

芯材無双の鞄メーカー。

同じ製品、同じ工程であっても、作り手(職人)がちがうだけで出来上がりに差が生まれます。技術以上に心がけの差が大きいとのこと。そのため「買ってもらった人をがっかりさせてはいけない、まずは丁寧であれ」が武田社長の口ぐせとなっています。

素材がこうだから、作り方がこうだからという言い訳では真に良いものは作れない。次はどうやって改良するか。どのように改善したら壊れにくくなるのかを真摯に追求しつづけた結果、業界屈指の芯材使いと、その堅牢さにおいて無双と呼ばれるまでになりました。

繊維の流れを見抜く、革の裁断師。

鞄を作る最初の工程が革の裁断です。革の裁断は「抜き型」と呼ばれる鋼鉄製の刃で切断しますが、革は部位によって厚み、手触り、硬さ、柔らかさが異なります。 そのうえ革には繊維の流れがあり、最適な方向を見抜いて裁断するため「裁断師」と呼ばれる専門の職人が作業にあたります。

裁断前に革のシワや傷の有無、取り都合を見極めます。

1製品あたり、様々な抜き型を使い分けて裁断します。

裁断師は繊維の向きと相談しながら、難解なパズルを解くように頭の中で順番や方向を組み立てていきます。 革の抜き方次第で材料代が大きく変わってしまうため、原価を左右する重要な工程です。

最短で、最高の方法を考え出す。

鞄を作りながら、どうしたらより早く、より最高のものができるか常に工夫をし続けるのが、辰巳の鞄作り魂。

無いなら自分で工夫して作り方、さらには作るのに必要な道具を考えます。そのため道具もすべて手作りが基本です。

ハンドル部分のコバ磨きの工程です。

コバ磨きの工程で使用している機械は既製品ではありません。バフィングマシン(画面中央)はミシンのモーター部分を利用して作られており、自家製集塵機(画面左のノズル部分)は掃除機を改良したものです。

AT PIN-HOLE!(アット ピンホール) 製品の生命線をつなぐ職人技。

この道60年の鞄職人さんが仕上げる達人技。

前胴パーツにファスナー/マチ部分を縫い付ける工程です。グログランテープを使ってまとめますが、この縫い合わせは外装の革、内装の生地、テープなど幾重にも素材が重なって厚みもあるため、カバンの中でも極めて縫いにくい箇所となります。

わずかでも左右にぶれただけでテープにずれが生じてしまう繊細な部分を、腕ミシンで早く正確に縫うのは至難の業ですが、この職人さんはマシンガンのようなリズムで次々と縫い上げてしまいます。

ファスナーを使ったバッグでは、この出来栄えが製品の善し悪しを左右する生命線になります。辰巳さんの作る鞄はファスナーの付け方、グログランテープの巻き方が圧倒的に上手く、ここまで使い心地がちがうものか、ということに驚かされます。

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