Yoshikawa 株式会社 ヨシカワ

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一針入魂、不良品ゼロの鞄メーカー。

株式会社ヨシカワは、裁断から縫製まですべての工程を社内で一貫製造することで、不良品ゼロの品質によるモノづくりを続けています。3代に渡り受け継がれてきた技術力と、鞄作りにかける想いは業界内でも高く評価されており、著名なバッグメーカーの革製品ラインを任されるほどとなっています。

大阪市東住吉区の閑静な住宅街の一角に工場を構えるヨシカワ。

すぐ真横を阪神高速道路が通っているため、窓の外からは高速道路の架橋が見えます。 レンガ造り風の社屋はすべてが鞄の製造現場となっていて、まさに鞄の要塞と呼ぶに相応しい風格です。不良ゼロを謳う鞄作りとは、いかなるものなのでしょうか。

3手、4手先を読む。段取り勝負の職人世界。

3代目社長であり現役の鞄職人でもある代表取締役の吉川哲司氏。

革製品、紳士鞄を得意とするのがヨシカワ創業以来の伝統的な鞄作りでしたが、現社長の吉川哲司氏は家業に入らず革製品メーカー、さらには婦人物のレディースバッグメーカーでの下積み時代を経て、紳士鞄とは異なる世界での鞄作りを経験してきました。

特にレディースバッグメーカーの製造ではメンズバッグとは比べ物にならない早さと量を作らなければならないため、圧倒的なミシンレベルの高さとスピード、先の先を読み切って進める段取りの手法など、今の仕事に役立つ様々な要素を学んだそうです。

社長となった現在、修行時代で培った経験を活かして、従来の紳士鞄の概念にとらわれない、新しい目線や仕組みによるモノづくりに挑んでいます。

少数精鋭の製作班による鞄作り。

ヨシカワでは3~4人の小グループによる製作班を作り、それぞれの班が独立して生産を担当しています。 作業工程ごとに班を分けるのではなく、各班ごとに1つの鞄が完成する仕組みとなっているのが他では見られない特徴です。

従来のやり方では都度、作業が止まりがちだったものが、手を休めることなく連続して作業できるようになり、作業効率やスピードが大幅に向上しました。

下仕事、と呼ばれる貼り合わせの工程。

そのためヨシカワの職人さんは、下仕事(貼り合わせなど)から縫製まで比較的早い段階から学べるため、 通常であれば5~10年という長い修行期間が必要なところ、わずか3年ほどで鞄作りに必要な一通りの技術を会得できることになります。

平ミシンによる部分縫製。

ヨシカワでは、このように前後の工程に通じた職人さん同士の連携による、質とスピードを兼ね備えた組織化されたモノづくりを実践されています。

取れるシワはすべて取る。

工場3階の窓から見える阪神高速の架橋とアイロン。

ヨシカワの裁断場にはアイロンが必須。これらのアイロンは革のシワをのばす作業に使われています。

裁断の工程で活躍するアイロン。裁断の前と後で丁寧にシワを取ります。

革のシワは革を作る際に生じるものもあれば、天然のシワもあります。そういったシワも一つの味といえますが、スムースレザーなどの均一さを重視する革を使った製品では できるだけ無くす必要があり、アイロンを使って取れるシワはすべて取ることを徹底しているそう。こうした手掛ける1つ1つの作業が、製品の出来栄えに繋がっていきます。

縫い返しの技に極意あり。

鞄の縫い返し。吉川社長に実践していただきました。

俗に袋物と呼ばれる構造の鞄は、最初は裏返しの状態で縫っていって、最後に鞄をぐるっと裏返しにさせて表裏をひっくり返します。 ヨシカワは何よりこの返し縫いの技法を得意としており、ヨシカワの技術をもってすれば芯を入れない柔らかい革を使ったバッグであっても、しっかり自立させることが可能となります。

熟練した技能が必要とされる、揉み出し。

指や金づちを使って丹念に形を作ることにより、しっかり自立する鞄に仕上げていきます。 どれだけきっちりと形を出せるかで、製品となった際の見た目の美しさ、機能性にも影響が生じる勘どころとなります。

手間と時間がかかりますが、製品の形が出来上がった後も1つ1つの手間を絶対に惜しまないのが、ヨシカワの流儀。MADE IN JAPANに恥じない鞄作りで社会に貢献しています。

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